【KIU BLOG】勇気
サッカー部に入ることは、浪人期から決めていた。二次試験が終わってすぐ自主練を再開し、先輩から部活の話もきいて準備は万端のはずだった。
しかし、入部してすぐたくさんの壁にぶち当たった。先輩たちとの実力差を痛感し、思うように動けない自分のなまりきった体に腹が立った。追いつくはずのボールに追いつけない、簡単なパスを届けられない、1回生の何人かはもうトップチームでベンチ入りしている。そういった焦りから、アキレス腱の負傷という最悪の結果を招いてしまった。高校までは怪我とはほぼ無縁で、怪我らしい怪我といえば手首の骨折くらいだったのに。
入部した時から「新人戦でスタメンで出る」ことを目標にしていたが、その挑戦権すら失ってしまった。新人戦で仲間が闘っているのを見てまた熱くなってしまい、復帰を急いだ結果、再負傷。そこで気づいた。今の自分に必要なのは、「進む勇気」ではなく「止まる勇気」だと。
これはサッカーにも通じると思う。今までのように一回決めたプレーを貫くのはやめて、直前まで多くの選択肢を持って冷静に周りを見て判断すること。これで選手として上のレベルに行けると思う。ピッチの外からチームを鼓舞したり、外から見ていて感じたことを伝えたりと、できることはたくさんある。今は自分にできることをやろう。
勇気を持って急がずに最高のコンディションで復帰する。そして選手として成長して、スーパーな「住永路敏」を見せられるように進んでいこうと思う。
1回生プレーヤー 住永路敏