【KIU BLOG】勝
僕は、他人に憧れることはほとんどない。
京大には僕より何かに長けている人がたくさんいるが、その人たちのようになりたいとは基本的に思わないし、憧れを抱くことはほぼない。
おそらく僕は、その人たちが長けている分野にあまり興味がなく、愛がないのだろう。
そんな僕だがサッカーにおいては、憧れを持ち続けている。
僕よりうまい選手はこの世に山ほどいるが、その人たちは輝いて見えるし、少しでもそんな人たちのようになりたいと思う。
その人達のプレーを少しでも吸収したいと思う。
サッカーを愛していて、熱中しているから、こう思うのだろう。
高校時代は、最高の仲間に出会えて、サッカーをより知れたし、うまくなれたと思う。
かけがえのない日々だった。
しかし、僕の実力不足で高校までは、世代トップレベルの人たちと対戦できる機会は得られなかった。
映像で見るだけの憧れの世界であった。
この京大サッカー部には、同じように向上心を持った人がたくさんいるし、プレーで学ばせてくれる人がたくさんいる。
序列争いに勝てば、僕よりはるかに上のレベルにいる選手と戦える機会を手に入れられる。
これこそが、今まで心の奥に閉まっていた、僕が身を置きたかった環境である。
入部当初は、僕よりうまい人たちと試合ができることを、大敗した試合でも純粋に楽しんでいた。
しかし、なかなか試合に勝てない日々が続き、楽しさより悔しさが大きくなっていった。
やっぱり、勝ちたい。
そう気付いた。
僕よりうまい人たちにも勝てる。これがサッカーの醍醐味だと思う。
僕の愛するサッカーの試合で勝った時のあの興奮以上のものを僕は知らない。
このチームで1つでも多くの勝利を掴めるように、サッカーを愛し、切磋琢磨して最高の4年間にしたいと思う。
1回生プレイヤー 宮西温人