【KIU BLOG】消費期限まであと一年
どんなものにも旬な時期があり、旬を過ぎるとだんだんと終わりに近づいてくる。
親から送られてきた大量の冷凍食品でさえも気が付けば変な味に変わってしまっている。
食べ頃で、一番魅力的な時間は長いようで実はあっという間に終わってしまう。
他の新歓に目もくれず入部を決めたサッカー部での時間も半分以上終わり残り一年になった。
小さい頃からサッカーをしてきたが、今ほど熱心にサッカーに向き合った時期はない。
小学校の頃、サッカーはむしろ嫌いだったし、中学高校もサッカーをしていたが海外サッカーを見たりサッカーの勉強をしたりするほど特別好きではなかった。
まぁ小学校では監督やコーチには何度も怒られるし、ミスをすると走らされることもあったし。
中学校高校は大して強いチームじゃなかったけど、友達とサッカーをするのが好きだった。
サッカーそのものが好きではなく、サッカーを通して構築されていた環境が好きだったのだなと振り返ってみて気がついた。
大学でサッカー部に入ったのもおそらくこういう考えがあったのだろう。
しかし大学サッカーは違った。
人数が少なくてポジション争いの概念がなかったそれまでの環境と違い、大学でのサッカーは常に競争が背景にあるような環境であった。
1、2回生の頃はそれに適応することができず苦しんでいたのだろう。
去年の部員ブログがマイナス思考になっていたのもそのせいだろう。
ではサッカーを嫌いになったのか?
それはない、むしろもっとサッカーを好きになった。
全国から頭のいいサッカー好きのメンバーが集まっているこの環境に刺激を受けて私もサッカーについてより深く熱心に学ぼうという心が生まれた。
海外サッカーも観るようになったし、YouTubeのオススメ欄には必ずサッカーの動画が出てくるようになった。
これほど自分に向き合い成長させてくれる環境は後にも先にもないだろう。
そんな環境でサッカーができる期間も残り一年になった。
まだ満足できるほど試合に関わることはできていないし、自分のプレーにも満足はいっていない。
まだある伸び代を信じて残り一年で積み重ねていこう。
そして、それだけではなく周りから刺激をもらった自分が今度は刺激を与えられる存在になっていこう。
旬の時期も長くない。
消費期限まであと一年。
3回生プレイヤー 仲里陽