【部員ブログ】I play for…
なぜ大学生にもなって本気でサッカーに打ち込んでいるのか。
大学サッカーをする人にとって、延々と付きまとう問いである。特に僕たちは本気でプロを目指しているわけでもなければ、サッカーをしてお金をもらっているわけでもない。
過去二年の部員ブログの際にこの課題に向き合おうとしたものの、深く考えることを避けてきた。明確な答えが必要ないと思っていたのかもしれないし、答えを出すことを恐れていたのかもしれない。
しかし最上回生になった今、この課題に向き合う折角の機会であり、最後の機会でもあるので少し考えてみた。
考えたからといって、これといった明確な答えは出なかったが、しいて結論を出すなら「依存症」だろうか。これまでの人生で、サッカーをやめるキリの良いタイミングはいくらでもあった。にも関わらず今まで、いわばダラダラと続けてきたのはサッカーに依存しているからかもしれない。
ゴールを決めたとき、アシストをしたとき、試合に勝ったとき。仲間と喜びを分かち合う、心が震える瞬間が忘れられずに、その瞬間をもう一度味わうことを求めて来る日も来る日もボールを追い続けている。
その「一瞬」のために毎日農Gに行き、嫌いなランメニューをこなし、長い時間をサッカーに捧げている。しかしその一瞬は、一瞬であり永遠でもある。「一瞬」が人生を支えるかけがえのない出来事になることもあれば、その後の人生を苦しめ続けることになることもある。
あるいは、その「一瞬」が、周りの人の人生を変える可能性だってある。今までこんなこと考えたことがなかったが、この三年間を振り返ると、先輩方の紡ぎだす「一瞬」に確かに心を揺さぶられてきた。
最上回生となり、今度は僕たちが後輩たち、OBの方々、保護者の方々の心を動かさなければならない。
大学サッカーラスト一年、最後の一年を僕は自分に関わる全ての人のためにプレーしたい。自分のサッカー人生をかけて生み出す「一瞬」が誰かにとっての光となるように。
4回生プレーヤー 白上新