【KIU BLOG】全ては自分次第
先日までの暑さが嘘のような涼しさに喜ぶと同時に、着々と終わりの日が近づいていることを実感する。
ついこの間の事のように思いだされる入部の日から約3年半、僕の大学サッカー生活は残り1か月半となった。
振り返ると数々の出来事が思い出されるが、
その中でもけがによる長期離脱は僕にとって
非常に大きな出来事だった。
忘れもしない昨年4月30日の桃山教育大学戦、後半残り数分で負傷交代となった。
前十字靭帯断裂、全治約1年のけがだった。
チームもそのまま0-2で負けてしまい僕にとって最悪の試合となった。
そこから約9か月の間サッカーからは離れ、リハビリに通う生活となった。
リハビリはできることが増えると同時に、新たなできないことに直面する毎日で、中々前に進めない苦しい時期もあった。
しかし、両親、周りの人たちの支えや去年のリーグ戦でのチームの奮闘もあり、向き合うことができた。特に同期がいなかったら今こうしてプレーはできていないだろうと思う。
そんなこんなで今年の5月にようやくサッカーができる程度に回復し、第二のサッカー人生がスタートした。第一のサッカー人生は環境にも恵まれ順調なものだったが、第二のサッカー人生はそう上手くはいかなかった。
思うように体が動かない、今までできていたことができない。それに加えて、今年からチームのゲームモデルが大きく変わり、戦術色の強いサッカーとなっていた。
今まで戦術に触れてこなかった僕には何をしているのかがわからず苦しい時期が続いた。
試合にも絡めず、外から応援することしかできなかった。
と思いたかった。
後期第一節、暫定首位の神戸学院に2-1で勝利した。
待望の勝利にチームが歓喜に包まれる中、僕は嬉しさと同時に悔しさも感じていた。
しかしながら帰り道にふと思った。
チームにとってこの勝利は、うまくいかない苦しい時期も目を背けず、考えて実行してまた考えてを繰り返し続けた結果が出たもので必然のものだった。
それに比べて自分はどうか。
悔しさを紛らわすためか、膝が痛いから、戦術が合わないからと言い訳ばかりを並べ、自分自身と向き合おうとしていなかった。
試合に絡めていないのも当然の結果だった。
残り1ヶ月半、このままで終わっていいわけがない。
結末がどうであれ、支えてくれ、気にかけてくれた人たちに恩返しができるように、自分自身悔いがないように、一日一日を大事に全力を尽くしたい。
4回生プレーヤー 井ノ上真斗