【KIU BLOG】おおきに、おかげで、まいどハッピー
真っ青な空、はたまた曇り、雨。
自転車を漕ぎ、タイミングを外して信号待ち。細い路地を抜け、たくさんのチャリが並んでるのを横目に門をくぐる。
去年までは検温とかしてたなあとか思いつつ部室へ。浄水器25秒ちょっきりでいっぱいになる水筒。そしていつものグラウンド。
写真フォルダにはそんなにない、けどどれだけ時間が経っても絶対に忘れない、色褪せない自信があるこの光景。記憶に鮮明に残り続けるであろう光景。
だって週5も通ってるじゃん。
京大のサッカー部に興味を持ち始めたのは合格してからだ。
高三の受験期は大学でサッカーすることをモチベーションにしていたけど、なんとなくサッカーサークルにでも入るんかなーとか思っていた。
自習に飽きたら部活をやっているのを上から眺めながら、別の階の生徒サロンに置いてあった立体四目並べ対決をやっていた。
不合格。
勉強が間に合ってなかったから当然、そして意外にも楽しいばかりの浪人期。
合格。
新歓期はとても楽しかった思い出がある。
大学はこうでなくっちゃっていう想像と憧れを大きく超えてきた。スポーツで汗を流し、先輩にご飯を奢ってもらう。あれは4月のこと。
色々まわってみた結果、やっぱ部活ってかっこよくね、と浪人期の友達と意気投合した。
今まで真剣にやったことのあるスポーツはサッカーだけ。でも、大学ではいろんなことに挑戦するべきかも。
そう思うと他の競技も面白そうに思えてきた。人工芝でできるし、家から近いし、サッカー以外だとアメフトか、ラクロスか。
ゴールデンウィークまでに入部するか決めないといけないのに、ゴールデンウィーク中もまだ迷っていた。
アメフトとかラクロスとかの試合を調べて見漁ったりもした。
それでもサッカー部を選んだ。
グラウンドが芝で家から近いから。そんな消極的な理由に加え、ただ、観てて1番面白いと思えるのはやはりサッカーだった。
入部して最初の数ヶ月はほんとにきつかったのを覚えている。
ただでさえ一人暮らしに不安があったのに、ほぼ毎日の活動に加え、約2年のブランクが響いた。
友達に遊びに誘われても、部活があるから、と断ってばかりだし、体力は全くと言って良いほどなくなっていたし、周りの同期には仮入部期間からバリバリやってたやる気ある人たちもいて置いていかれそうになった。
やめようかな、って思ったのも一度や二度ではない。
こんなしょうもないことで、と思うかもしれないが僕は普通にメンタルが強くない。
やめようと思えばいつでもやめれたかも。でもやめなかった。今となってはやめなくてよかった。
耐えて、明日まで頑張ろう。耐えて、明日また頑張ろう。
そうやってたらなんだかんだ慣れてきて、やっぱりサッカーが楽しくて好きだと気づいた。
今は、自分の選択に間違いはなかったと分かる。
サッカーが好きだ、面白いという自分の気持ちを正直に信じて本当に良かった。
いまだに蛇口から水を飲み、家に帰ったら疲れてすぐ寝て朝は早起きし、長期休暇にはスパイクを買いに行くという風な、結局中学や高校の頃からなんら変わりはないサッカー中心の生活が回ってるが、そんな毎日が幸せだ。
最近ではもうすぐ新人戦が始まるので2回生同士で、サッカーについて話し合うことも多いが、みんな僕と同じようにサッカーが好きでここにいるだけあって、それぞれが考えていることを聞くのは面白い。奥深さを目の当たりにしてもっともっとサッカーが好きになってしょうがない。
僕のサッカーとの付き合いがさらに色濃い思い出となるよう、これからも精一杯サッカーを楽しみたい。
2回生 プレイヤー 小原拓士