4回生

東京の名門・國學院久我山高校からやってきた彼は、中高を男女別学という珍しい環境で過ごし、男子校でも共学でもないため、キャラ付けが難しい立ち位置になってしまった。関西のお笑いの文化に感化されたためか、最近は日常の会話でボケを連発し、貪欲さが増している。京都選手権やリーグ戦初戦で得点を量産したストライカーは、膝の大怪我のため長期の離脱となってしまったが、来季には彼がより強くなって復活し、再び得点を重ねることは間違いないだろう。

激しい守備と強烈なミドルシュートが武器のボランチ。彼の出身校はあの開成高校であり、受験も難なく乗り越えてきた。しかし、中高6年間を男子校で過ごしたこともあり、色恋沙汰には縁がないことを、佐野によくいじられている。夏に鴨川に入りながら腕立て伏せを始めるなど奇行に走ることもあるが、サッカーに関しては真面目でグングン成長しており、KIUの中盤を支える存在になることが期待される。

これまでの生涯、10番を背負い続けた彼は、低い声で落ち着いたトーンで話すホンモノのクールイケメンである。男でも、惚れてしまうほどである。口数が多く、大声で話しがちな関西人をたぶん下に見ている気がする。ひとたび、ピッチに立ってもそのクールさは随所にあらわれ、正確無比のキックを連発する。現在は、腰の怪我の影響で長期間の離脱を強いられているが、いつの日か完全に復活し、京大の司令塔になることは間違いないだろう。

常に周りから目立たないことを第一に考えてきた彼は、いつも下を向いて道の端を歩いているため、彼を大学構内で見つけることは至難の業である。私生活が謎に包まれており、同回生が彼の自宅玄関まで押しかけても決して入れてくれなかったので、自宅内で相当やばいことをしているのではと疑われている。そんな彼も、ピッチに立てば、繊細で柔らかなボールタッチで相手を翻弄し、圧倒的な存在感を放つ。そんな彼の今後の活躍には期待がかかる。

埼玉からやってきたサイドプレーヤー。持ち前のスピードとパワーを活かした守備とドリブルでサイドを制圧する。その強靭なフィジカルからは想像もつかないが体調を崩しやすく救急車を呼んだ経験もある。そんな彼はとても優しい性格の持ち主で、率先して免許を取得しドライバーの役割を担ったり、宮本が3ヶ月で辞めたバイトの穴を埋めてくれたりなど、良い奴エピソードが尽きることはない。ピッチ上でも私生活でも働き者である彼の今後の活躍に注目したい。

練習後は「今日のメシはー？」が口癖。飯、飯言うくせにいざとなるとなんもしない。にんじんくらい切ってほしいところだ。女の子がとにかく大好き。怪しい関係の子がいっぱいいる。あの子と、あの子と、、あの子もか。これ以上言うと怒られそうなのでやめておく。後輩に自ら絡みに行くのに、「なんやあいつ調子乗ってんな」とうれしそうに言ってる。ただのツンデレである。そんな彼だが、ピッチに立てば魅せるパスを連発し、パス一本一本に誰よりもこだわる。

兵庫にあるクセの強すぎる高校からやってきたGK。高校の伝統で、真冬でも上半身裸でグラウンドを駆け回っていたため寒さを感じないという強靭な体を持つ。中高6年間を男子校で過ごした彼は、高校だけ男子校で過ごした部員を男子校出身とは決して認めない。そんな彼だが、地道な自主練で獲得したロンングキックの精度を武器としており、京大サッカー部のゴールを守り女性観客から黄色い声援があがる日もそう遠くはないだろう。

大阪出身の彼は、ボケとツッコミどちらも高いレベルを周りに要求し、応えられなかったものは彼に「いてこまされる」ことに…。彼のおかげでいつも2回生は笑いに包まれている。普段は早寝早起きに加えて「シエスタ」を挟む彼は、根が真面目で、自分のプレーを常に反省し改善しようとする姿が印象的である。バックラインの1人として京大のゴールを守り、スペースを見つけると自慢のスピードを生かしてサイドを駆け上がる彼の今後の成長と活躍が楽しみである。

石川から来た大型センターバック。独特な方言とワードセンスによりチームメイトを楽しませている彼は、新潟県出身の笹川とどちらの県がより優れているかよく言い争っている。鍵をなくしたときに家に入れなくなるからという理由で、家の鍵を閉めていなかった(今は閉めているようだが)。現在は足首のけがのため、長期の離脱となっているが、復帰後には、レギュラーと専門の単位をがっちりつかむことが期待される。

2回生になろうかという頃にサッカー部にやってきたボランチ。しかし持ち前のコミュニケーション能力でそれを感じさせない関係を築いている。入部当初は髪型のクセが強めだったが最近は落ち着いている。関西人であるがボケへの感度が低く、渾身のボケを彼によって潰されることもしばしばである。プレー面では順調にステップアップしており、さまざまな経験を積んでいる彼がどこまで成長するのか楽しみだ。

土地と書いてどちと読む。初めて会う人に毎回「どちどっち」という小学生レベルのネタを言われる。長年このネタと付き合ううちに、ついには苦笑いを覚えた。もちろんとびっきりの笑顔も持ち合わせている。口が軽く、聞けば聞くほど他人の秘密を暴露する。そして最後に「絶対言っちゃだめだよ」と付け加えて終わる。これがあれば、なんでも言ってもいいと思っている。トレーナーとして選手に寄り添い、時には共に筋トレもしてくれる彼女は部には欠かせない存在である。

彼は上回生のことを基本的に舐めており、上回生にいじられると「なんでやねん」「おかしいやろ」と当り前のようにタメ口で返し、別れ際には「バイバイ」と言う。滋賀から実家通いの彼は、Tiktokでかわいい女の子を見るのが何よりも好きで、片道二時間弱の移動の時間をTiktokに費やしている。そんな彼も、リズムの良いドリブルとトリッキーなプレーを得意とし、見るものを魅了してくれる。彼の華麗なプレー動画がTiktok界を席巻する日もそう遠くないだろう。

あだ名はじろう。名前の由来は話すと長いので、二郎ラーメンが好きだからということにしておく。男子校出身だが、今でも共学に行かなかったことを悔やんでいる。焼肉屋でバイトし始めてから、前髪を気にするようになったと感じるのは気のせいだろうか。ポジションはGK、それゆえか日常生活でも声がデカい。友達の家の大家さんがガチギレした程だ。デカい声で味方をけん引し、スーパーセーブでチームを救う彼の今後には大きな期待がかかる。

独特な世界観を持つ彼は、たまに真面目な顔してとんでもないことを言うが、天然なのか、意図的に言っているのかは謎に包まれており、誰もわからない。また彼はいつも一緒に帰る加藤の家まで行ってから自分の家に帰ったりするなど寂しがり屋な一面も持つ。やはり人口の多い東京出身シティボーイだからだろうか…。そんな彼だが、ひとたびピッチに立てば足元の細かな技術としなやかなドリブルを武器に、相手を寄せ付けず1人で局面を打開する。

イケメン病とも呼ばれる肺気胸を過去に2回も患ったKIUの高身長イケメン。クールで無口な人だと思われがちだが、全くそんなことはなく、同じ高校出身の同回生の土地も騙されていたうちの1人。サッカーに対しては人一倍アツく、持ち前のフィジカルを存分に生かした対人の強さとボランチで培った類稀なビルドアップ力を生かして、現在では最終ラインを主戦場としている。サッカーに対してとても真摯に向き合う彼の今後の活躍からは目が離せない。