【KIU BLOG】利他
サッカーをやる意味はなんだろうか。
昨年度でプレーヤーを引退し、スタッフとして部活に関わる最後の一年。自分がやりたかったインターンを初め、部活には週二程で足を運び、マネージャーの仕事をする。
十数年間サッカーを続けてきた中で、初めての経験だ。
その分、立場を変えて気づくことが多いと実感する。
サッカーをやる意味はなんだろうか。
もしサッカーがなければ、自分になかったものはなんだったのだろうか。
答えは数え切れない程あるだろう。
今の仲間はもちろん、喜び・悔しさ・悲しみといった感情をこれ程引き出してくれる経験は味わえなかったはずだ。
ただ、より抽象的なことを考えた時に浮かぶのは「他人のために行動する」ということだ。
プロではなく謂わばアマチュアとしてサッカーを続けてきた中で、そして京大サッカー部で四年間を送る上で、象徴的なのはこれしかない。
皆の部員ブログを読むと、チームメイトのためにという言葉が多く目に入る。
日々の活動でも、プレーヤー、学生コーチ、トレーナー、マネージャー、誰しもが、チームの勝利のために努力し続ける姿をみてきた。
学生主体が特徴であるこの部活だからこそ、より皆がチームのことを考え行動しているのかもしれない。
こんなことは、当たり前と思う人もいるだろう。
ただ誰かが言わずとも、無意識でこれを実践しているチームは素晴らしいと思うし、このチームの価値であるはずだ。
サッカーが、京大サッカー部が、「他人のために行動する」ことを教えてくれた。
今自分がチームために貢献できることなど、たかがしれている。
それでも残り限られた中で自分のできることをやりきろう。
最後まで、同じサイドで喜びや悔しさを共有するために。
4回生スタッフ 宮本大樹