【KIU BLOG】弱さ
by ARISA · 2024年8月8日
実際僕は弱い人間で、中学や高校時代、1年生でベンチに入った時は、自分のミスで迷惑をかけたくないから自分に出番が回ってこないことばかり考えていた。
そんな弱い僕を変えてくれたのは高校時代のサッカー部での経験だった。
高校2年生の時、3年生の先輩が引退して僕たち2年生がチームの中心となってから顧問の先生から次の言葉をいただいた。
「お前たちの代は今までで1番弱い。」
10年以上顧問をしてこられた先生だったので、かなり面を食らった。悔しさ、情けなさ、恥ずかしさなど色んな感情が出てきて受け入れることができなかったが、自分たちは弱いという現実を突きつけられた。
その言葉に続けて次の言葉もいただいた。
「でもお前たちの代は今までで1番頑張る代だ。」
はじめは先生の慰めだと思っていたし、先に言われた言葉が頭にずっと残っていて深く考えなかった。でもその言葉通り、その後の練習では僕たちの代は誰1人として不貞腐れることなく、むしろみんな必死にラントレにも練習にも向き合いチームの雰囲気はよくなった。
僕はそんなみんなに鼓舞されて一緒に頑張ることができた。
日に日に自分たちが強くなっていくことを実感し、僕もかなり自信を持った状態で新人戦を迎えた。
新人戦ではチームとしては神戸市ベスト4でフェアプレー賞、個人としては大会の優秀選手に選ばれた。
努力が実った瞬間であり、めちゃくちゃ嬉しかった。
でもその後の総体や選手権では悔しい結果で終わり、僕はサッカー部を引退した。引退してある感情が込み上げてきた。
「もう一度サッカーで本気になって勝負したい。」
この気持ちを受験期では、浪人期も含め一度も忘れたことはない。
そして今では、大学でもサッカー部に入部してサッカーと本気で向き合うことができ幸せを感じている。
でも今の自分の状況には満足できていない。上手くいかない日々が続き、練習や試合後は後悔ばかり感じている。自分はまだまだ弱い。先輩たちや対戦相手を見ていつも痛感している。
もう一度自信を持って活躍するために、今は弱い自分と向き合い、努力を怠らず頑張ろうと思う。
1回生プレイヤー 宮本理功