【KIU BLOG】やっぱりサッカーは楽しい
やっぱりサッカーは楽しい。京大サッカー部に入って、その思いを改めて実感している。
高校3年生のクラブユース。川崎フロンターレU-18と全力で戦い、0-7で完敗した。本気でサッカーに取り組んできた人たちとの圧倒的な差を痛感した試合だった。
それでも、「ここまでよくやった」と思えていた。身体の出来も、サッカーと向き合ってきた時間も、何もかもが違う相手だったけれど、そんな相手と真剣に試合ができたことに満足していた。
受験やそれまでの生活の中で、本気でサッカーに取り組む以外にも、熱中できることがあると知った。だから大学では、少し気楽にサークルでサッカーをしようかな、と考えていた。
きっかけは京大サッカー部で戦っている高校の先輩からだった。京都に来てすぐ、農学部グラウンドでサッカー部の練習試合があると聞き、せっかくだからと足を運んでみた。そこで目にしたのは、一つ一つのプレーを本気で要求し合い、上手くなろうとする部員たちの姿だった。
サッカーに本気で取り組める環境が、ここにはあるのだと感じた。「自分もこの輪に入りたい」と思った。自分自身と向き合い、仲間と意見をぶつけ合って成長し、相手と駆け引きしながら勝利をつかむ――そんな日々を、もう一度過ごしたいと思っている自分がいた。
もちろん不安もあった。試合を見れば見るほど、大学サッカーのレベルと自分の身体能力との間にある差を突きつけられ、「本当にこの中でやっていけるのだろうか」と思うことは一度や二度ではなかった。それでも、サッカーは身体能力だけのスポーツではない。技術、頭脳、そして仲間との関係性がすべて絡み合うからこそ、面白くて、僕はサッカーが大好きなのだ。人一倍の努力が必要だと思う。それでも、その過程までも全て含めて、この場所でまた本気でサッカーをしてみようと思う。だって、サッカーは楽しいんだから。
1回生プレイヤー 小野崎樹