【部員ブログ】僕の好きな人

ずっと秘密にしていたが、僕には好きな人がいる。もしかしたら周りの人にはもうとっくにバレているかもしれない。少し恥ずかしいけれど、その好きな人について話していこうと思う。

その人は幼稚園のころから兄の影響でサッカーを始めた。しかし始めはあまりやる気がなかったようで試合の途中で親に連れて帰られたことさえあった。

小学4年生になると「やっぱり走るのは嫌いだ」と言うようになったので僕はキーパーをやらせてあげた。キーパーをやっているとコーチに怒られることも少なかったし、何より後ろから指示をして味方を動かすことが性に合っていたらしく、今まであまりやる気がなかったサッカーに少し真面目に取り組むようになった。本当に単純な人だがそういうところもかわいいと思う。

その後中高と部活でサッカーを続け、高校では高3の10月まで残ってサッカーをしていた。それなのに現役で京都大学に行きたいとわがままを言うようになった。

しかし元々そんなに強い集中力を持っていたわけではないので勉強をしてもすぐに疲れる。これは僕だけが知っていることなのだが、僕の好きな人は勉強中に集中が切れると消しゴムを使う回数が増える。そうなると休ませてあげないと手が付けられなくなる。

時には「やる気がない(－)」×「勉強をしない(－)」＝「学力向上(+)」などと言って甘やかすこともあった。そんなこんなでアメとムチをうまく使いこなしながらなんとかわがままをかなえてあげることができた。

今はサッカーを続けながら楽しそうな大学生活を送っている。

僕は好きな人には幸せになってほしいといつも願っているし、そのために僕にできることがあれば全力でやろうと思っている。

だってその人が幸せそうだと、まるで自分のことのようにうれしいのだから。

2回生プレーヤー　堀之内慎吾