【部員ブログ】そうだ、マーケティングしよう
タイトルの言葉通り、マーケティングというワードは、ここ最近の私の中で最も盛り上がっている事柄である。同期の部員ブログでは、過去から現在に焦点を当てたものが多かったので、私は現在から未来にかけての自分とチームについて、マーケティングを絡めてお話していこうと思う。
まずは、マーケティングに興味を持った経緯から。私はとあるきっかけで、つい最近までしばらくの間休部期間を頂いていた。一度サッカーで忙しい毎日から離れた生活を送る中で、ある一冊の本と出会った。森岡毅さんの「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」という著書である。もともと何かを成功に導く際に勝つ理論を構築して必然を作り出すという考え方は、得意かどうかは置いておいて好きだったので、こんな面白そうな職業があるのか、とかなりの衝撃を受けたのである。
いまこうして部活に戻って活動を再開しているわけだが、この分野について踏み込んでより深く知ってみたいという思いは強かったので、復帰するかどうか正直かなり悩んだところである。長々と決断を先延ばしにしていた私に対して、温かい言葉をかけてくださったり、ご飯に連れて行ってくださった先輩方や同期(また、ご飯に誘おうか右往左往していたらしい後輩(笑))には、改めて感謝したい。ありがとうございました。
さて、話を本題に戻し、未来のことについて。私が部に戻る決断をした理由としては、京大サッカー部というフィールドでマーケティングの実践をできるのではないかと考えたからである。
勝てる強いチームの特徴ってなんだろうか。私は、勝つ方法を知っている先導者とその考えを理解し実践できる実行者がいることだと思っている。たしかに、時に圧倒的なカリスマがいたり、圧倒的に個で勝てるプレーヤーがいるときには、勝ちを拾えるかもしれない。だが、4年で入れ替わる体育会の構造において、それは長期的に見れば一時の勝利であって再現性の低い事象である。勝てないチームが勝てるようになるには、パーツを揃え、その練度を上げていかなければならない。
勝てる条件が十分でない状況でも目の前の相手に勝つと目標を掲げるのは、体育会の部活である以上しごく当然のことである。(私も一体育会の人間であり根性論的立場でなんとか頑張って勝つんだという思いを持っている身ではある。)しかし、長期的なスパンで組織としてもっと勝率を上げることに力を入れなければ、同じ場所を行ったり来たりすることになる。そう3年目も終わる頃に思い至ったのである。自分たちがいなくなった後に、チームとして継続的に勝てるメソッドを持っている団体にしていきたい、これが未来のチームの話である。
では、私個人の未来について。チームを長期的に強くするという目的を設定し、チーム強化に必要なリソースを提供してくださるスポンサー獲得に力を入れていきたい。これからの自分の取り組みにプレッシャーを与える意味もかねて、この場にそう書き残しておきたい。マーケティングの考え方を当てはめれば、京大サッカー部という商品の価値を見出し、その価値を必要として下さる企業をターゲットとして定め、どのような手法でアピールしていくのか、それを京大サッカー部という場で実践していきたいな、というのが個人的な未来のお話。聞けばびっくりするような企業をスポンサーにつけるのが目標である。
とまあ長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
3回生プレイヤー 正村匠