【部員ブログ】なんくるないさぁ
のんびりしていて、細かいことを気にしない。
沖縄の人は、そんな感じのイメージで捉えられることが多いと思う。
実際に、自分の周りいる沖縄の友達もそんな感じの人は多い気がする。
待ち合わせの時間にとてもルーズだったり、雨が降ってるのに傘をさすのをめんどくさがったり。
言葉に関してもなんかちょっと変な感じで、洋服を着ることを洋服を穿くって言ったり、今から行くよーを今から来るよーって言ったり。
こういった事は自分自身にも当てはまることが多くて、自分もそんな風に適当な感じの人だったと思う。
でも、大学に入ってからは、そんな自分から少しずつ変わっていった気がする。
やりたいことができて、自分の中で夢や目標が大きくなっていったからだろう。
のんびり楽に過ごしていた日々は、ずっと張り詰めた感じがするようになっていった。
適当に誤魔化していたことも、誤魔化したくないと思うようになり、これまでは簡単に諦めていたことは諦められなくなった。
壁にぶつかることも1度や2度じゃなく、失敗ばかりで何にもできない自分が嫌になった。
どうしたら良かったのか、これからどうすれば良いのかと、いつも悩んでばかりだった。
もう何もかも辞めてしまいたいと思うこともあった。
そんな時に、自分を励ましてくれる沖縄の島言葉があった。
『まくとぅそーけー、なんくるないさぁ』
1年くらい前まで、「なんくるないさぁ」は「まぁ何とかなるだろう」 という楽観的な気持ちを表している言葉だと思っていた。
でも、とある記事を読んでその本来の意味を知った。
「正しいことをしていれば、自然となるようになるさ」“挫けずに正しい道を歩むべく努力すれば、いつか良い日がやってくる”
戦争や侵略に巻き込まれ、時代の流れに振り回されながらも、必死に耐え抜いてきた沖縄の人の真剣な思いが、願いが込められた言葉。
この言葉の本当の意味を知った時、優しさや温かさが心に沁みてきた。
少し適当でのんびりした沖縄の背景にある、先人達の力強い意思が感じられた。
沖縄の先人達が残してくれたこの言葉を、込められた思いを、自分も大切にしていきたいと思った。
この言葉を知ってからは、少しずつ自分の中で何かが変わっていた。
下を向きそうになった時も、もう少し頑張ってみようと思えるようになった。
いつものんびり話していた沖縄の友達の努力にも気付かされ、一緒に頑張れるようになった。
人生上手く行くことばかりじゃない。
失敗ばっかして、これからも辛いことをたくさん経験するだろう。
それでも、絶対に挫けたりはしない。
自分だって島人の一人なんだから。
だから、何度でもやってみよう。
なんくるないさぁ。
3回生プレーヤー 當銘優雅