【KIU BLOG】だから私はここにいる
「あんたsnsやってないから、生きてるか分かんないわ笑」
3年ぶりに偶然会った友人に言われた言葉だ。
当然のことだが、私の旧友の多くは、私が京大に入学したことを知らない。ましてや、サッカー部に所属してるなんて知る由もない。また、私がサッカー部に所属していることを知っている数少ない人達にも、なぜ大学までサッカーを続けているのか不思議がられることの方が多い。
「週6で練習!?やめちまえ笑」、「まだサッカー続けてるの!?サッカーほんと好きだねぇ」、「大学まで部活に入るのが理解できない笑」などなど、言われることは散々だ。
このような、”なぜ大学でサッカーを続けるのか”という問に対し、私は今、笑って誤魔化すことしか出来ない。
これまでは、サッカーが楽しいからに決まってんじゃん。そう思っていた。
でも、大学サッカーに触れ、厳しさや挫折に何度も直面した。
小中高と、そのチームの中では良い成績を残した世代に所属し、いつしか天狗になっていた自分は、完全に牙を折られた。自信を失い、消極的なプレーしか出来なくなる。そんな悪循環が続いて、いつしかサッカーが楽しいとは思わなくなっていた。
だから、”楽しいから”サッカーを続けているのではない。
じゃあ、なぜサッカーを続けるんだろう。
分からなくなったから、退部してしまったチームメートや、旧友や、中学時代の恩師に会い、話を聞いた。
正直、今でもこれだ!という理由は見つかっていない。
それでも、応援してくれている人がいると分かったのは、私にとって大きかった。
自分のためでなくとも、誰かのために走り続けるというのも良いのではないか。これまで背負ったエンブレム達に恥じないように戦い続けることも、立派なサッカーを続ける理由でないだろうか。
「久しぶりじゃん。最近何やってんの?」
「最近?サッカーばっかりやってるよ笑」
そんな会話をするために、サッカーを続けるのも悪くないのではないか。また、立ち止まってしまう時もあるかもしれないけれど。いつか、お世話になった人達に恩返し出来たらいい。いつか彼らの耳に届くまで。
だから私はここにいる。
2回生プレーヤー 横田直也