【KIU BLOG】未完成
自分の好きな言葉は「未完成」だ。審判をやっている自分がこんなことを言うと、正しい判定ができなかったときの免罪符にしているのではないかと受け取られかねないが、そうではない。第一、「正しい判定」とは何かということ自体、審判をやっていると時には分かり得ない場面にも遭遇する。この言葉が好きなのは「人間というものは未完成なのだから、努力していこう!」と自分を励ましてくれるからだ。高校生の時から受験期を経て今に至るまでずっとこの言葉に救われ続けてきたように思う。

つい最近、唐突にとある試合を見る機会があった。昨年の双青戦の1軍戦だ。ありがたいことに1軍戦の主審を務めさせてもらうことになったのだが、試合1週間前にケガをしてしまった。その中でムリをしてしまったからなのかもしれない。もちろんそれを言い訳にするつもりはないが、今見ると中々に見るに堪えない点もあったと思う。
もちろん今の自分がその課題を完全に克服しているかと言われると否定せざるを得ないが、それでも今の自分と比較すると成長したなと実感できる点があるのもまた事実だ。こういった成長を感じるたびに、「未完成」という言葉を思い出して、さらに成長していこうと思えるのだ。そこにも楽しさを見出しているのかもしれない。

この立場にいる以上、どうしても片一方のチームからは文句が出ることが多い。どんなに客観的には正しい様に見える判定であっても、片一方からすると自チームに不利な判定になっているからだ。それでも不利な判定を被ったチームが納得して、自分たちのプレーに集中する。こうなった時の幸福感はやはりとても大きいものがある。

今後どういった試合を担当することになるかはわからない。ただ、自分にできることはただひたすらにみんなに納得してもらうにはどうすればいいか考え、行動し続けることだけだ。これからも努力していきたい。
2回生レフリー 池上太陽
