【部員ブログ】文武両道
こんにちは。3回生プレーヤーの田中雄大です。
世間が抱く、京大サッカー部、あるいは京大体育会に対する印象の1つに、「文武両道」があると思う。
国内最高峰の大学に所属し、なおかつスポーツにも励んでいる。
文武の両立は京大サッカー部ないし体育会の価値を高める要素の1つだといえるだろう。自分もそれに憧れた1人だった。
ところで、そもそも「文武両道」とは一体何なのか。
世間一般で用いられる意味としては「スポーツと勉強を両立している、両方に意欲的に取り組んでいることやそういう人」を指すことが多い。
しかし、辞書的な意味はこれと少し異なっていて、「文芸と武道の両方に’優れている’こと、またその人」と定義される。
つまり、文と武の両方に「取り組んでいる」だけでなく「優れている」ということが、「文武両道」であることの条件なのだ。
したがって、関西2部Bリーグで戦う我々京大サッカー部は、真の「文武両道」とはいえないのである。
京大サッカー部が真の「文武両道」を実現し、部の価値を高めるためには、やはり結果を残すことが求められる。
文武の両立ぐらいなら頑張ればどこのサッカー部でも出来てしまうし、「文武両道」を京大サッカー部のアイデンティティとして確立させるためには、京大というブランド力に見合った結果をサッカーで残さねばならない。
ではどう結果を残すのか。
我々は実力者揃いのエリート集団でもなければ、常勝軍団に仕立て上げる指導者を擁しているわけでもない。
並の選手たちががむしゃらに4年間サッカーをし続けても、猛者が集う強豪校には敵いはしない。
しかし我々は、他にはない強大な武器を備えている。
つまり、「武」を極めるために「文」の部分を応用することが出来るのは、我々の特権なのだ。
勝つために必要な要素は、サッカーの技術だけではないことは言うまでもない。
フィジカル、戦術、メンタル、休養など、挙げだしたらきりがないが、それぞれに対するアプローチの質をどこよりも極められるだけの頭脳は持っているはずだ。
我々はまだその頭脳をフル活用出来ていないし、京大の名にかけてフル活用しなければならないと思っている。
「三人寄れば文殊の知恵」なのだから、サッカー部全員の力を結集させて得られる知恵は計り知れないだろう。
このように我々がこれまで培ってきたインテリジェンスを総動員してサッカーに取り組むことこそが、結果を残すための道であると考えている。
単なるサッカーバカではあってはいけない。
もっと「学び」を大切にしていこう。
そうすれば近い将来、京大サッカー部が「文武両道」を堂々と誇りに出来る日が訪れるだろう。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
3回生プレーヤー 田中雄大