【部員ブログ】ウスとヨシ
こんにちは。今日から部員ブログを更新していきます。京大サッカー部の個性豊かな部員を少しでも知っていただき、応援していただけるととても嬉しいです。それでは記念すべき一人目、2回生プレーヤー有澤善也のブログをお読みください!
こんにちは。京都大学農学部資源生物科学科2年生の有澤善也です。今年度のブログ第1号ということで、これから書く人たちのハードルを上げられるよう頑張って書こうと思います。
京都は最近とても暑くなってきましたね。僕は宮城県仙台市出身で、大学で京都に来て夏の暑さに衝撃を受けました。東北人が暮らしてサッカーするには中々厳しい環境です。そろそろ京都の夏に打ち勝ちたいと思います。関西の人はあまり宮城のことを知らないと思いますし、僕は出身校が少々変わった高校でして、その紹介をしたいと思います。
僕の出身校は仙台二高という高校で、一応東北で1番の進学校のはずなのですが、部活と勉強に加えて、伝統的な応援を練習するところに特徴があります。ライバルの仙台一高との定期戦に向けて、まず最初の1ヶ月は正装ということで(私服の学校なので)中学校の制服を着て通学します。これがまず恥ずかしい。中学の後輩に会わないように生活する必要があります。入学式後ひたすら先輩に怒鳴られる入団式を終えて応援団の一員となってから、朝と昼と放課後に過酷な応援練習が待っています。しかもこの期間、1年生は校内で応援団幹部(学ラン)に会うと大声で挨拶(ウス)を叫ばなくてはならなくて、その声が小さいと怒られて返事(ヨシ)を叫び、ウスとヨシを使い分けて幹部が許すまで叫ぶことになります。休み時間は校内で叫び声が響いています。伝統と言えばなんでも許される風潮があります。笑
仙台二高では入学してから組体操の練習をします。ここで小中学校成績トップで生きてきたプライドの高い生徒たちは、人を(物理的に)支えることの難しさと重要さを知ります。東北で1番の進学校に入ったはずが春の運動会で砂の上でダサい水色のジャージを着て組体操を披露するのです。さらに登山にも行かされて、応援で叫ばされて、こんなはずじゃなかったと思いながら肉体と精神を鍛えられていきます。
こんな仙台二高の校訓はOBで柔道家の三船久蔵十段の、「文武一道」という言葉です。これは文の道も武の道も究め突き詰めれば同じ一つの道であるという意味らしいです。大学、高校生活においては文が勉学、武が部活動などになると思います。この言葉を3年間で完璧に理解することはできませんでした。卒業してしばらくたった今の考えとしては、何をするにしても極めて成功するには同じような取り組みの姿勢と向上心が必要であるということだと思っています。京大サッカー部においてわかりやすい例としては、サッカーに直接関係するピッチ内活動と、チームの運営や広報活動等のピッチ外活動に置き換えることができると思います。これはとても重要です。しかし僕が考える京大サッカー部にとってさらに重要なことは、全員が同じ方向を向いて、目標へと同じ道を進んで行くことだと思っています。京大サッカー部において1人1人が文武に代わる要素を担う(全部で60個くらい)とすれば、全員が成長しその結果チームが成長するためには全員が同じような取り組みの姿勢や向上心を持っていなければいけないのだと思います。それが互いに相乗効果も生みながら、チームが強くなる道を極めることに繋がるのだと思います。
つまり今年度の首脳陣(主将、副将)が示し引っ張ってくれた方向に、全員が向上心をもって歩んで行こうとすれば、段々と全員の歩む道が一つになり、より強い集団へと変わるのだと考えます。
これからのリーグ中断期間と後期リーグで、自分の成長とチーム全体の成長をより大きくしていけるよう、日々頑張っていきたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。
2回生プレーヤー 有澤善也