【部員ブログ】やっと見つけた…
問題「次の2人の人物の共通点を2つ挙げよ。 ①藤川球児 ②関本賢太郎」
1つ目の答えは「阪神タイガースのOB」だ。これはプロ野球が好きな人ならすぐに答えられるかもしれない。2人とも、平成の阪神タイガースを代表する名選手だ。そして、僕の用意した2つ目の答えは「試合の途中で登場する選手」という共通点だ。藤川球児さんは「抑え」として、関本賢太郎さんは「代打」として主に活躍した。
試合に出場する際、この2人にはそれぞれ明確な役割が与えられる。リードを保ったまま9回の守りを終わらせること。終盤のチャンスでヒットを打ち、逆転へ導くこと。その役割は選手・監督・観客みなが理解している。
サッカーの話に移ろう。サッカーにおいて、途中交代で出る選手について皆さんはどのようなイメージを持っているだろうか。調子の悪い選手・バテた選手・怪我をした選手と交代して入る選手、と考えている人が多いのではと思う。しかし、僕の考えは違う。試合の流れを変える選手。勝負を決める、ひっくり返す選手。イメージというより理想像に近いかもしれないが、ただスタメンの代わりとして試合に出ているのではない。野球の抑えや代打のように、サッカーの途中交代選手も1人1人に明確な役割が与えられると考えている。
僕がこんな風に考えるようになったのは、つい最近のことだ。今シーズン、僕はスタメン出場こそないものの、リーグ戦など多くの試合に途中交代で使ってもらっている。「どんな形でもいいからAチームの試合に出る」という第一目標を達成した僕は、試合における自分の役割を見つけたかったのかもしれない。いや、見つけたかった。幸い、僕はストロングポイントが明確な選手だ。時間をかけない縦突破で相手のゴールに迫ることができる。「両チーム疲れてきて試合展開が重くなったところに交代で入り、攻撃の中心になって得点という形でチームを救う。」これが今の僕の役割だと考えている。
こんな話をすると、「スタメンは目指さないのか?」と言われてしまいそうだが、もちろんそんなことはない。僕も他の多くの選手と同じく、一番の目標はスタメンで試合に出て活躍することだ。だが、目指すものは1つでなくていい。今は、スタメンを目指して日々レベルアップするのと同時に、やっと見つけた「僕の役割」を果たすことに全力を注ごうと思う。
2回生プレイヤー 北川拓実