【KIU BLOG】わたしにできること
by ARISA · 2025年7月14日
「わたしにできることって、なんだろう」
この問いは、高校時代のわたしの頭の中で、ずっとぐるぐると回っていたものです。
昔から、「やりたい!」と思ったことには素直に飛び込んでみる性格でした。人前に立つことも、何かを表現することも、自分中心になって動くことも、怖くはありませんでした。むしろ、何かで誰かに認められることが、自分の存在価値を証明する手段のように思えていた気がします。
でも、現実はそう甘くなくて。挑戦したことが必ずしも成果につながるわけでもなく、かえってうまくいかない経験の方が多くなっていきました。
15年間続けてきたピアノ。独学で歌の練習をして、やっとの思いで入った劇団。中学生の時、塾の時間以外ほとんど全部を費やした卓球。初心者ながらに始めた吹奏楽で、ピッチだけは絶対に合わせようと、ハーモニーディレクターと毎日対峙した高校時代。しかしそこで得たのは、努力が報われないもどかしさと、期待に応えられない悔しさばかりでした。そんな経験を重ねる中で、「もしかしたら、自分には何もできないんじゃないか」と、次第に自信を失っていきました。

そんな時、偶然誘われて見に行ったのが、高校のサッカー部の試合でした。
その日は冬の大会で、冷たい風が吹く中、選手たちは一生懸命ボールを追いかけていて。ベンチからは控えの選手が大きな声で声援を送り、観客席にいる高校の生徒たちや保護者はチャントを歌う。みんながひとつのゴールに向かって気持ちを合わせている光景に、胸が熱くなりました。
その試合は3-2で勝利しましたが、わたしの中に残ったのは勝った嬉しさだけではなく、「応援するって、すごい」という感覚でした。
自分が主役じゃなくてもいい。誰かの背中を押す存在になれることの尊さに、その時初めて気付いたのです。
自分が主役じゃなくてもいい。誰かの背中を押す存在になれることの尊さに、その時初めて気付いたのです。

プレーする選手が輝く裏には、ベンチから支える仲間や、外から見守る人たちの存在がある。
その支える役割にも、確かな意味と力があると感じた時、わたしの中で、「マネージャー」という道が、自然と浮かび上がってきました。
そしてこの春、サッカー部に入り、マネージャーとして新しいスタートを切りました。まだまだわからないことばかりで、毎日が挑戦の連続です。でも、以前のような「自分には何もできないかもしれない」という不安ではなく、「みんなのために、何かできるようになりたい」という前向きな気持ちに変わっています。

悩んだ日々があったからこそ、ここに辿り着けた。そう思える日がきっと来ると信じて、わたしは今日もグラウンドに立っています。
1回生マネージャー 佐々木理絵
