【部員ブログ】明日はきっといい日になる
我々は今、予測不能だった危機に直面している。
このタイミングで急に感染症が流行することなんて誰にも想像できなかったであろう。
こういったことは、専門家なども予想しうるし、こういう予測不能な事態はAIが主導権を握ることになっていく未来でも起こりえるであろう。
例えば、株価の暴落や災害が起こるであろうことは予想できてもその時期などは予想できないのである。
現状、京大サッカー部の直面している予測不能な事態としては、前期のリーグ戦が中止になり、新歓活動も思うように行えていないことがある。
では、こういう予測不能な事態が起こった時に、我々がどうあるべきか考えていきたいと思う。私が思うにそれは、今までのように「必要なものを必要なだけ必要な時に」といった効率ばかりを重視した日々を送るのではなく、どんな予測不能な事態が起こるかわからないという想像力を働かせ、常にそのような不測の事態に備え、いろいろなことに勇気を持って取り組むことなのではないだろうか。
ここで必要なのは、機械的なスキルではなく、事態へ適応する人間的なスキルだと言える。
かくいう私も、学生リーグは当たり前に行われるし、新歓もいつものようにできると思っていた。しかし、もうそんなことはなくなったのである。とはいうものの、いままでの3年間で主体性をもってそして勇気をもってこういう時に部活のために、そして自分のために何ができるかを想像し行動してこなかった私には現状何をもって部活への貢献をしてよいのか見当がついていないのである。そういうわけで病院実習代わりのレポートを提出しつつ廃人のように空いた時間をほぼピザデリバリーバイトに費やす生活を送ってしまっている。でもこうしているうちにも京大サッカー部員としての最後の1年が終わりに近づいているのであり、何かを成すために焦りが生まれている。
こうした焦りを払拭し、助けてくれるものは先輩や同期、後輩などといった仲間ではないかと思う。
仲間たちが、自分が何をすべきかといった問いに対してのヒントあるいは答えまでも与えてくれるかもしれない。また、自分が何かを実行する際の勇気やスタミナをも与えてくれるだろう。幸いにも、自分にはこんな時に頼ることのできる仲間がたくさんいる。そして、未来は思い通りになど決してならず、その時になって初めてそこまでの地図が描けるのである。逆に言えば無限に可能性は広がっているのである。このことだけは忘れずに残り時間の限られた部活動生活で何か成せることはないか模索し、勇気をもって実行して走り抜けていきたい。
その行き先が2部Bリーグの優勝であり、2部Aリーグへの昇格であることを切に願う。
4回生トレーナー 寺下和希