【部員ブログ】終わりなきサッカーの道
暑い日々が続く。
気が付けば9月がやってきて、大学生としてサッカーできるのも残りわずかとなった。
リーグ戦後期最終節を境に本気のサッカーから離れる先輩方を見てきたし、これまでに同期との話もそういう話題になったことがある。
以前までは、自分も他人事とは思わず、18年間続けてきたサッカーに別れを告げる時がやってくるのだろうとぼんやり思っていた。
だが、今の気持ちはその頃のものとは大きく異なる。
「サッカーをまだまだ続けていたい、もっと上のステージへ行きたい」
これに尽きる。
サッカーを完全に突き詰めるまでは、何歳になろうと、サッカーから離れることはできないだろうなと思っている。
ここ1年は予想もしなかった事態に見舞われた。
十分にサッカーができない時期もあった。
しかし、この1年で僕は劇的に成長した。
何をしたかについては、以下の密着動画を見ていただきたい。
見える世界がガラリと変わった。
自分の目標だったリーグ戦出場も叶えることが出来た。
壁をいくつも超え、その経験は大きな自信を僕に与えた。
SNSを通じて、多くの人と繋がることも出来た。
一番僕にとって大きかったのは、僕にはまだまだ多くの伸びしろがあることを実感できたことである。
大学に入って以来、ケガもしたし、たくさんのミスでチームに迷惑をかけたし、シュートを止められず自分に失望することも多かった。
それでも腐らずサッカーと向き合ってきたつもりだったけれど、やはり自分の限界を感じずにはいられない日々が続いた。
そんな状況を打破できたこの1年は、言葉では表せないほど価値あるものになった。
サッカーと向き合い続ける限り、どこまでも成長できると思えるようになった。
そして、自分の良き未来がイメージでき、自分の目指す場所や理想像が大きく変わった。引退を考えていた自分が、いつしか、大学サッカーを終えた先にある、次のステージを思い描くようになった。
プロサッカー選手になる。
疑うことを知らない少年時代に抱いた夢。
上には上がいるという現実に打ち砕かれ、進学とともに忘れ去った夢。
自分の可能性を強く信じられるようになった今、そんな夢にもう一度向き合っている。
「いや、届くわけないやろ」
自分をよく知る人ならこうツッコむだろう。
もちろん、今のままでは実力不足なのは十分に理解している。
しかし、これは所詮、過去や現在の自分を評価した上での意見に過ぎない。
誰が僕の未来を決められようか。
明日、明後日、1か月後の自分がどこに到達しているかなんて誰も分からない。
僕はまだまだ上を目指せると、自分のことを信じているし、自分だけが信じられればいいと思っているから、そんな意見には耳を貸さないつもりだ。
伸びしろを抱え、日々変化を伴いながら向き合うサッカーほど、面白いものはない。
自分を支えてくださる方々への感謝を忘れず、自分を信じてチャレンジを続ける。
常に高い目標を持ち、そのギャップを埋めるために行動する。
高い目標や理想像は、現実を突き詰めるための巨大なエネルギー源となり、理想の解像度が上がるほど、大きなエネルギーが生まれて行動に変化をもたらす。
ブレイクスルーを起こすためには、高いビジョンをもったうえで現実を客観視し、思考や行動を自らの意思で変化させていく必要がある。
これはこの1年で学び、痛いほど感じてきたことだから、間違いはない。
大学サッカーの終わりまで2か月ちょっと。周りの人間が想像する、「過去と現在をつないだ延長線上にいるであろう未来の自分」を、はるかに超越した姿を、期待していてほしい。
必ず、次のステージへ進む。
俺のサッカー人生はまだまだ続く。
4回生プレーヤー 田中雄大