週6日の練習、正直言って辛いこともある。さまざまなことを犠牲にしなければならない。色んな人がサッカー以外がほとんどできない部活をなぜ選択したのか聞いてくる。確かにそうだ。週1日のオフを待ち遠しく思うこともある。なぜサッカーをここまで続けるのか。これは京大サッカー部の人々がいつかは当たる壁であり、誰しもが考えたことがあることであると思う。
そんな質問の答えとして、僕がもっている答えはただ一つである。それは「輝けるその時を信じて」である。この言葉は大好きなファンキーモンキーベイビーズの「明日へ」の中に出てくるフレーズである。
一回生の頃にでた試合はほとんどが全く上手くいかなかった。自分の思い通りにプレーすることができなかった。サッカーにある程度人生をかけている相手に対して歯が立たなかった。悔しかった。そんな自分ではあるが、うれしくて忘れられなかった試合もある。
それは高校生の頃の選手権大会である。あの試合は、自分がイエローカードをもらいながらも、延長戦を戦い抜いて、PK戦で勝った。嬉しすぎてみんなでハイタッチをして喜んだ。あのような試合をまたしたいと思いながら、高校最後の大会のためにみんなで練習をしていた。しかし、目指していた最後の大会はコロナで中止となり、自分達の代は戦わずして高校サッカー部を引退することになってしまった。どこかでは必ず負けてしまうだろうとは思っていたが、最後はみんなで泣いて終わりたかった。そんな最後を迎えてしまい、もう一度大学でサッカーをして、あの高校時代の試合のように自分にとって忘れることのできないような試合をしたい、そしてあの輝いていたイレブンにまたなりたいという信念、覚悟を持って大学サッカー部に入った。
今現在、怪我をして5ヶ月程度リハビリ生活になってしまっているが、今できることを最大限していきたい。輝けるその時を信じて。
2回生プレイヤー 船木亮哉