【KIU BLOG】熱
はじめまして。2回生プレーヤーの木本晴仁です。拙い文章ですが是非ご一読ください。
なぜ京都大学に入っても、サッカーを続けているのだろう。高校の友人や、親からはよくこう言われる。
「せっかく京都大学に入ったのだからサッカーなんかやってないで勉強に専念したらどうだ。」
将来のことを考えればその通りだろう。プロサッカー選手になる夢などとうの昔に諦め、高校サッカーではなんの結果も残せず、これまでのサッカー人生で才能も努力も何もかも足りていないのは明らかである。
そんなサッカーを続けるよりは、勉強に励み、サークルやバイトで友好関係を広げ、旅行や留学に行った方が将来の可能性を広げ、華やかな人生を送れるだろう。
ではなぜ勉強の時間を削り、友人と遊ぶ時間を削り、サッカーをするのだろう。
答えは熱くなれるから。
それに尽きる。
試合に勝ったとき、ゴールを決めたとき、アシストしたとき、全身がブワッとなるあの感覚に勝るものを僕は知らない。
勉強しても、友達と遊んでも、ジャンプを読んでも、あんな感情は味わえない。
インスタグラムのストーリーで週末にディズニーに行っているのを見て、その学生を羨ましく思ったこともある。思うようなプレーができず、サッカーが嫌になったこともある。でも辞めてしまったらあの喜びは感じられない。
皆さんはブルーハーツの情熱の薔薇という歌を知っていますか。この曲にこんな歌詞があります。
「情熱の真っ赤な薔薇を胸に咲かせよう。花瓶に水をあげましょう。心のずっと奥の方。」
小学生の頃サッカーを始めたことで咲いた僕の情熱の薔薇に、大学生になっても水をあげ続けることで、僕は喜怒哀楽さまざまな感情に満ちた豊かな人生を送ることができている。
2回生プレイヤー 木本晴仁