【部員ブログ】生きる場所
こんにちは。京都大学法学部2回生の佐野康大です。
部員ブログということで、自分のことを紹介できる場を与えてもらったので、盛大に自分語りをしたいと思います。
若干19歳の僕の人生ですが、その人生が良くも悪くも狂ってしまったのは、中高時代です。
神戸の中高一貫の男子校に通っていたのですが、ことあるごとに裸にならないといけない伝統がありました。まず、毎日、20分休みに上半身裸でグラウンドを「わっせ、わっせ」といいながら走ります。雨が降ってなければ、雪が降る真冬でも走らないといけないのですが、真夏は年々激しさを増す紫外線の影響のため、走らないでよくなります。いやいや、ほかに気にすること山ほどあるやん。
トイレ掃除に当たると、短パン一枚、素足、上裸で掃除をしないといけません。こちらは紫外線とは関係ないので、一年中ですね。裸で掃除する理由は、トイレ掃除で服を汚さないためというのが主要な説です。いやいや、ほかに気にすること山ほどあるやん。
あの場でしか経験できない、真冬に裸で過ごす寒さを経て、裸のほうが逆に寒さを感じなくなるという特殊能力を体得したうえ、多感な6年間を男だけで過ごしたせいで、女性の目を見られなくなってしまった僕ですが、人生の2回目があっても再び同じ中高に行きたいです。
おかしな学校ですが、個性豊かで優秀な同期や、他人に仕えることを教えてくれた人たちがいるから、結局ここにいると感じるからです。高校を卒業した今でも、彼等との関係性の中で自分が生きていると思います。
自分の意志だけで自分の人生を紡いできた人もいるかもしれないですが、自分の人生を単独な自分のみの人生と考えるのではなく、家族、友人をはじめとした色々な人を合わせた総合体としての場で自分が成立していると僕は考えます。場とのつながりの中で、人は変化しながら生きると思います。
京大サッカー部という場は、部員にとって自分が成立し変化しながら生きる場の一つです。
僕自身、チーム内部を見れば自分よりもうまい人がたくさんいて、チームの外を見れば今までの人生では見たことのないレベルの選手がいます。
自分の殻にこもることなく、ピッチ内外において色々な人とのつながりを大切にしながら成長したいです。
2回生プレーヤー 佐野康大