【KIU BLOG】ふつう
「いや、全然」
一年と少し前の答え。
序列が下がる。モチベーションが下がる。いいプレーができない。自分のプレーに納得できない。この連続。楽しいはずのサッカー。いつの間にか楽しさは失われ、苦行とも言うべきものとなった。それでもなんとか足掻いていた。
しかしある時、足が止まった。
つらい。苦しい。もう無理。限界。走り続けるには、僕はあまりにも弱すぎた。
そして一度、サッカー部を離れた。
それでも今、こうしてサッカー部にいる。
あるチームメイトによって、半ば無理矢理引き戻されたのである。当時、嫌々ながら戻った訳だが、彼がいなければ僕は今頃一人寂しく何の面白みもない退屈な日々を過ごしていたに違いない。彼には本当に感謝しかない。
彼だけではない。1ヶ月以上チームを離れたにもかかわらず、たくさんのチームメイトたちは僕を温かく受け入れてくれた。
それから約1年。
「まあ、ふつう」
これが今の答え。
心を開くまで根気強く話しかけてくれた同期。
いじってくる・そこそこ話す・ほとんど話さない、関係性は違えどかわいい後輩。
その誰もが大切な仲間で、その大切な仲間に囲まれた京大サッカー部は、僕の大切な居場所なのである。
だからこそ、サッカー部に戻ってきて本当によかった。心の底からそう思う。
でもまだ、「ふつう」にとどまったまま。
大切な心地よい居場所にいられる時間は残りわずか。
京大サッカー部という居場所の心地よさを日々噛み締めること。感謝を忘れないこと。サッカーを楽しむこと。
そして何より、京大サッカー部をもっともっと好きになること。
そして
「もちろん」
2ヶ月後、照れずに胸を張って言えるように。
「京大サッカー部が好きですか?」
4回生プレーヤー 加藤皓生