【部員ブログ】魅せる
今までの人生を振り返って、自分の歴史についてそこまで語れるほどの話はないので、まずは、今自分が所属している建築学科を目指したきっかけについて書こうと思う。
はじめに建築に興味を持ち出したのは、2011年に起こった東日本大震災の被害状況を見てのことだった。
安全に見えていた建物が地震や津波で倒され、その下敷きになって多くの人が亡くなっているという情報をニュースで知り、衝撃を受けた。
そしてそれと同時に、絶対に倒れない建物を設計すれば誰も死なずに済むのでは?と思った。
誰の言葉かは忘れたが、
「建物がなければ、人はこんなにも死なない。」
という、皮肉にも聞こえるこの言葉は当時の自分に深く突き刺さった。
この頃からなんとなくでしかないが、建築家に憧れを持つようになった。
そこから時がたち、そんな夢も薄れてきていた頃、たまたま立ち寄る機会があった安藤忠雄の建築にとても魅せられた。
全く建築に詳しくない自分にも何かを感じさせるものがあり、感動したのを覚えている。
そして大学受験のタイミングでこの出来事を思い出し、建築学科を目指そうと決めた。
一年浪人したが、なんとか合格した。
今このブログを書くことによって当時の気持ちを思い出させ、再び頑張ろうと言う気持ちにさせようとしている(笑)
ようやくサッカーの話をするが、自分が建築物に対して感じたことのように、「魅せる」という部分がサッカーにおいても必要な部分だと思っている。
ただこの場合の「魅せる」は、テクニックでというよりは、どんなプレーでも周りで見ている人の心を動かすようなものを言う。
常に相手の裏をかくようなプレーを選択できる選手は、見ていて楽しいし、やっている本人もきっと楽しい。
周りを驚かせるプレーには、自分の気持ちをのせるパワーすらあると思う。
大学に入ってから試合に出る時間が減り、今まで大切にしてきたこの部分を忘れかけていたが、これからもう一度自分を奮い立たせて、「魅せる」プレーを楽しみたい。
2回生プレーヤー 西川真生