【部員ブログ】探さないでください
こんにちは。文学部二回生の森山開維です。
文学部とはいえ文章を書くのが特別うまいわけでも無いので、とりとめも無く読み終わってから頭の中が???な文章になっていることでしょう。まぁまぁそこもご愛嬌と言い訳をして部員ブログに入らせてもらいます。
〜僕は旅に出ようと思う。以下その経緯をつらつらと。
「なんで京大にまで行ってサッカーしてるの?」
僕を悩ませる一番の質問。側から見れば勉強して京大にまで入ったのに体育会でサッカーをしてるなんてどうやら変なことらしい。
ここで少し自分語りを。僕がサッカーを始めたのは幼稚園の時、兄がサッカーをしていたから。そこから兄の背中を追うようにしてサッカーを続けてきた。兄が大学でもサッカーをしていた僕にとって、大学で体育会サッカー部に入ることはもはや既定路線…のはずだった。一年の浪人を経て京大に入った僕ではあったが、その一年は僕の中にある思いが生ずるには十分すぎた。日常から取り外されたサッカーが僕の観察の対象に初めてなりえた。そこで見つけたこと。それは今までのサッカー、これからのサッカー全てに兄の影があること。そうしてポツポツといろんな思いが生まれた。
「本当にただ兄貴の背中を追い続けるだけで良いのか?
これは本当に自分の気持ちなのか?
自分の本当にしたいことは何だ?
このまま続けるのは実はだせいなんじゃないか?」
こいつらはたちまち大きくなって僕のサッカー一筋の人生を根底から揺るがすまでになっていた。
そして去年の5月、激動の新歓期を終えた僕はアメリカンフットボール部に入部していた。そこで充実した日々を過ごしていたのは間違いなかったけれど何か違う。何だ?どうしてだ?これまでと何が違う?やっぱりサッカーだ。サッカーがないとダメなんだ。そう気付いてサッカー部への転部を決断した。(僕の決断を応援してくれたアメフト部の皆さん、快く迎えてくれたサッカー部の皆さん、ありがとうございました。)
さて本題に戻ってみよう。僕は何のために大学でサッカーをしているのだろうか?
紆余曲折を経て自分のサッカー愛を確認し、晴れてサッカー部員になった僕ではあるが、この質問への答えは未だにわからないままで、出てくる答えといえば「サッカーが好きだから」結局こんな陳腐なものだけ。
「 結局サッカーが好きだから。本気でサッカーしたいから。」としか今は言えない。好きというとめどない欲望に駆動されて僕は今生かされているだけなのだ。
もっと高尚な意味を見出したいものではあるが、それはもう少しおっさんになってから。ちょうど過ごしている今の意味なんてその時には見つけられないのかもしれない。まるで意味の方がどこか遠くで隠れて待っているみたいだ。いつかこの四年間を振り返れば、過ごした時の意味がひょっこり現れたりするのではないかと思っている。
ただ多分、僕らの日々が意味を持つには1つだけ必要な条件がある。それは今を全力で精一杯に緻密に生きていくこと。ただ漠然とそして漫然と過ぎてゆく日々に見出す意味などおそらく後付けの言い訳みたいなものにしかならないはずだ。
考えてみれば、僕にとって「今を、目の前の一瞬を全力で生かしてくれるモノ」は紛れもなくサッカーだったし今もそうである。こんなモノに出会えた僕は相当な幸せ者に違いない。
ではこの幸せ者はそんなサッカーと出会えた意味を見つけなくてはもったいないでは無いか!多分それは初めの質問に答える手がかりになってくれるに違いない。
まぁそれは何とも長い旅になりそうだ。僕がこの世から姿を消すまでに見つけられるのか心配なところではあるが、やってみないことには分からない。あともう少しだけこのまま、サッカーとの本気の戯れを続けさせてほしい。この日々にはきっと大きな意味があるはずだから。
こうして僕は心に決めた。今を全力で緻密に生き抜くことを、そして僕とサッカーとの出会い、そしてここで過ごすこの四年間の意味を見つけ出すことを。
期間未定、行き先不明の旅に今から僕は出かけます。しばらくは戻れそうにありません。
探さないでください。〜
2回生プレーヤー 森山開維