【部員ブログ】鎧
上田晋也はこう語っている。
「心・技・体という言葉は大事な順番で並んでると同時に弱い順でもある。心が一番弱い、だから技という鎧を纏うが、それも簡単には身につかない、だから体を鍛えるべきである。」
長友佑都はこう語っている。
「メンタルがやられた時は体を鍛え、怪我をした時には逆にメンタルを整えるようにしている。」
田中信太郎は今までサッカーをしてきてつくづく思う。
「サッカーはメンタルのスポーツだ。」と。
なぜ大学でこの部活に入ったのか、それはここにいれば成長できると思ったからだ。
どの辺が成長できると思ったのか、それはメンタルの部分である。
ここには自分よりも上手い人がたくさんいる。そして何よりも自分の思っている事を俺にはっきりと伝えてくれる人がたくさんいる。これはとても有り難い環境であると思う。文字通り有り難くもあり、ありがたくもある。こんなにはっきりと自分の意見(時には厳しい)をぶつけてくれる場面は部活以外ではそうそうない。そうした意見交換の末、上手く行った時はこの上ない喜びを感じる。と同時に成長も感じる。どうしたら本気でチームメイトと意見交換を交わせるか、それには意見交換をするだけの自負心が必要である。
また、サッカーではよく本番は練習でやってきた事以上のことは出ないという。それはその通りだと思う。しかし、裏を返して、練習でやってきた事を本番で出すのは簡単かというとそうではない。むしろ難しい。それはメンタルが密接に関わっているからのように思う。例えばIリーグでは相手のプレッシャーがあまりきていない状況でのミスをすることがある。強豪チーム特有の「見えない圧」にやられてしまっているのである。練習でできていることをやれば通用する部分もあるだろうに。要は心が整っていないのである。
ではどうすれば良いか、ここで先の2人の言葉にヒントが隠されている。
体を鍛えるのである。食トレ、筋トレ、ラントレ…。体を鍛える方法なんていくらだってある。体をでかくする事で、あるいはきついトレーニングを積んできたという自負心をもつことで強いメンタルは出来上がると思う。それが、一番纏いやすく、そして最も根幹となる鎧なのだから。
2回生プレーヤー 田中信太郎