【KIU BLOG】ハッピーエンド
試合終了のホイッスル。
鳴り止まぬ歓声。
ピッチに傾れ込む選手、スタッフ、指導者。
割れんばかりの拍手を背に受けながら、
仲間達と只々雄叫びを上げて、喜びを分かち合う。
審判に「早く戻って」なんて、怒られたりしながら。
ラストシーズンを迎えるにあたり、
中3ぶりに書き始めた、サッカーノート。
その1ページ目、表紙の裏に大きく書いた目標。
『三部優勝・二部昇格の喜びを、全員で分かち合う』
全員で、だ。
『京都一の歓喜を創造する』
『三部優勝・二部昇格』
『魅力的な攻撃的なサッカー』
シーズン初めに掲げたビジョン・目標・モデルに向かって、一緒に走り始めた。
4回生16人
3回生15人
2回生15人
1回生8人
HC、監督、OBコーチ
時に新しい仲間を迎え、
時に新たな夢に挑む仲間を送り出し、
時に仲間の帰還を歓迎し、
私たちはいつも一緒に闘ってきた。
学生リーグ、アドバンスリーグ、新人戦。
Aチーム、Bチーム、Rチーム、スタッフ。
試合に関わる形は違えど、
どんな時も一緒に闘ってきた。
勝って大はしゃぎする時、
負けて頭を垂れ落ち込む時、
狙い通りの形が出て興奮冷めやらない時、
自分たちの無力さに打ちひしがれる時、
どんな時も。
言葉では表しきれない苦楽の先にある、
歓喜の瞬間を想像して。
そして終に優勝・昇格を果たした時、
それでもきっと、僕たちは全員同じ熱量で喜ぶことはできない。
なぜなら大学サッカーは、京大サッカー部は、本気でサッカーをする人が集まる場所だから。大学生活の大半を費やして、日々サッカーに没頭する。本当にサッカーが大好きな選手の集まりだから。
自分が試合に絡まなければきっとその感情は薄くなる。
こんなはずじゃない。
審判をするためにここに来たんじゃない。
応援するためにここに来たんじゃない。
そう思ってしまう。
それでも私たちは、その気持ちをグッとこらえて胸にしまい、時には我慢できずとも、チームの中で与えられた役割を全うしようとする。Aチーム、Aサブ、Bチーム、Rチーム、上級生、下級生、マネージャー、自分から求めた訳ではない役名であっても。
そうしてここまでこのチームは、前に、前に進み続けている。
だからこそ、私たちは歩みを止めてはいけない。
各々が抱える熱い想い、苦しみも全部全部背負って、全員で闘い続けなければならない。
試合で体現するサッカーが、少なくともこのチーム全員の心を震わせるものであるために。
たとえ全員同じ熱量で喜べなくても、
それがきっと、
僕の、
私の、
俺の、
私たちの、
京都大学サッカー部の、最高のハッピーエンドだから。
4回生プレーヤー 谷悠真
最後までお読みいただきありがとうございました!
その他京大サッカー部の情報はこちらから↓
Twitter: https://twitter.com/kyoto_soccer
Instagram: https://www.instagram.com/kyoto_soccer
Youtube: https://www.youtube.com/channel/UColjqjI4ZxF-ZaUSkL6y29Q