部署紹介ブログ〜フィジカル部トレーニング班〜
平素より大変お世話になっております。フィジカル部長を務めています、吉田慎吾と申します。
今回はサッカー部の一組織であるフィジカル部と、その下に位置するトレーニング班の紹介をしていきたいと思います。
フィジカルアップに効率的にアプローチする組織
フィジカル部は、「トレーニング」「栄養」「ケア」の三要素の協力による効率的なフィジカルアップを目的とした組織です。フィジカルに関するコーチ/アドバイザー的なポジションとして、チームの強化に携わっています。
従来は、トレーニングを行うフィジカル班、栄養管理を行う栄養班、ケアを管理するトレーナーが別々に存在していました。しかし、長年京大の弱点と言われ続けてきたフィジカルを改善していくためには、この三つの組織がより密に連携をとる必要性があると判断したため、それぞれがフィジカル部のもとに結集するという形でこの組織が出来上がりました。
学生の持つ無限の力で日本サッカーに貢献する
フィジカル部では、「フィジカルへのアプローチで大学サッカーのモデルとなる」ことを五年後の目標として設定しています。
学生のみの運営で、さらに関西二部B程度の実力で何を言ってるのかと思われる方も多いと思います。実際、高い目標に対して試行錯誤を続ける日々が続いています。しかし私たちはこの目標は必ず達成できると確信し、今回設定することに決定しました。
大学サッカーのモデルになるという目標達成のためには、「科学的な知識の網羅的な構築」「経験の蓄積」「データに基づいた個人へのアプローチ」「発信」の四つ要素が必要になると考えています。
科学的かつ網羅的な知識と、経験の蓄積はフィジカルにアプローチする際の根拠として必要になります。コーチ/アドバイザーが他者にアドバイスする際に根拠とするのは、知識と経験の二つです。それ以外を根拠にするとあてずっぽうなアドバイスになってしまうからです。
しかしただ知識と経験をもとにすればいいというわけではありません。科学的でない知識や抜け落ちのある知識に頼ってしまうと間違いが起きますし、経験に頼りすぎると主観やサンプル数の少なさを排除できず、これもまた過ちの原因となります。
そのためコーチ/アドバイザーは、科学的かつ網羅的な知識をベースとして活動を行い、これに当てはまらない状況を経験したときに、知識に追加・修正を加えていくべきだと考えています。
科学的な知識が経験に先行するのは、より主観を排除し普遍的なアドバイスを行うことができるからです。このプロセスにより、その時点で手にしうる最大限良質な根拠が完成すると考えています。
データに基づいた個人へのアプローチは、完成した根拠を最大限生かすために必要になります。データに基づくのは、ここでも主観をできるだけ排除し客観的に効果のあるアドバイスを行っていくためです。
また、長所や短所の異なるプレイヤー一人一人のフィジカルアップを効果的に達成するためには、個人に対してアプローチを行っていくことが必要となります。
以上の三つが、フィジカルへのアプローチに求められる要素であると考えています。そして、現状この三つの要素を達成するノウハウの発信を確認することはできていません。
そのため京大がこの三つを達成して全国に向けて発信すれば、大学サッカーのモデルとなることも不可能ではないだろうというのが私たちの考えです。
私たちは学生の力によってこれを成し遂げることができると本気で考えています。学生には無限の力と可能性があります。特にこの大学、この部活には、全国でもトップレベルのポテンシャルを持つ人が集まっています。本気でやってやれないことはないと信じ、周りを巻き込みながら日々邁進しています。
おもろそうなことに挑戦する集団
それでは次に、フィジカル部、そしてトレーニング班で行っている活動を紹介していきたいと思います。栄養班とトレーナーの活動については、次回吉田沙世子より紹介があります。
フィジカル部全体では、トレーニング計画の作成やプレイヤーのコンディション管理、個人データの測定、発信活動(※現在準備中)を主に行っています。
プレイヤーのコンディション管理では今年ウェブアプリを自作し、より手軽な管理に役立てています。また個人データの測定では、去年から始まったフィジカル測定会に加え、京都大学院の研究室の方のご協力を頂いて、InBodyによる体組成の測定を実施しました。
この二つの取り組みは、現段階では未だデータ収集の段階にとどまっており、今後個人に対してより専門的なアドバイスを行っていけるよう努力しているところです。
また発信活動としては、ウェブサイト「Training Note」の立ち上げを準備しています。このサイトは、訪問者からのフィードバックを通しながらサッカーに関わるフィジカルの知識を体系的にまとめていき、将来的にフィジカルに関する情報のプラットフォームとなることを目指しています。
トレーニング班では、日々のトレーニングメニューの作成と、試合や練習でのウォーミングアップ管理を主に行っています。特にウォーミングアップに関しては、メンタル班との協力により今年大きな変化がもたらされ、試合の入り方に少なからずいい影響を与えていると感じています。
また活動を行っていく上で専門的知識の欠如を痛感したため、「ストレングストレーニング&コンディショニング」という本を輪読する勉強会を行っています。
以上が主な活動となっています。
フィジカル部全体に、面白そうなことに挑戦していくという気風が徐々に根付き始めていると感じます。実際取り組みの多くは今年から始まったもので、様々な部員の発案により実行されてきました。
日々起こる問題に対して迅速な対応を行えるように、毎週初めに簡単なミーティングを行っており、そうした発案が実行されやすい環境が整っています。
今後も挑戦の気風を大切にし、新たな取り組みを行っていければと思っています。
フィジカル部では、専門性を持つ学生や、何かに本気で挑戦したい学生を募集しています。特にトレーニング班では今年より学生フィジカルコーチの募集が始まっています。興味がある方がいらっしゃいましたら、是非気軽にご連絡ください。
また、もし当部の活動にご理解を頂き、何らかのご支援・ご協力を頂けるという方がいらっしゃいましたら、ご連絡いただけると幸いです。
これからもご支援のほどよろしくお願いいたします。
フィジカル部部長 吉田慎吾