【部員ブログ】これは多分いいタイプの自己中
小学校の頃、みんなで将来の夢を発表した。お花屋さんや総理大臣などみんなが挙げていく中、僕の将来の夢は「プロサッカー選手になってアシスト王になる」だった。なんで得点王じゃないの?と聞かれたのを覚えている。周りを支えるという役割で欠かせない存在になること、それが僕の理想だった。
高校の引退前、監督に「自分のことをパサーだと思っていないか」と言われたことをきっかけに、もっとエゴを出したプレーをしてみようと大学でも部活を続けたが、多分向いていない。何となくわかる。かと言ってもう3回生。時間が無い。なんにせよ悔いが残らないようにしたい。
この考え方はサッカーに限ったことではない。人の役に立ちたい、信頼してもらいたいという気持ちが強く、この立場は他の人に簡単に譲れるものではない。変なとこで自己中なのである。ここでの問題が、“自分は頼られるに値する人間なのか?”というものである。身長は高いし顔もぼちぼち良いが(?)、それよりも知的でユーモア溢れ、気を配れる人間という印象が先に出る人間を目指したい。(背が高いだけでかっこいいっていうのに甘え、何にでも「いやお前クセがすごいんじゃ!」って言う人にはなりたくない)
根底には、“自分が魅力的に感じる人が力を最大限発揮できるようにしたい”という圧倒的に厚かましい考え方がある。憧れるスポーツ選手は、自分とは対照的に皆才能に溢れその世界でずば抜けている人達であることが多い。しかし僕はいわゆる“そっち側”では無いことを無意識に理解しているからか、そのような人達には輝けるようにしたいと思うようになった。(理想の押しつけ)
このチームではカスミソウとして、しかし人生では圧倒的主役として生きていく。カスミソウの存在に気付いてくれる人が居てくれることを願っている。
三回生プレーヤー 山下裕大