【部員ブログ】喜怒哀楽
もう部員ブログも終盤にさしかかり、いろんな人のブログを読んできたが、自分にしか書けないテーマなんてものは見つかるわけもなく、21歳にもなって性懲りもなくサッカーを続けている理由について自分なりの言葉で書いていこうと思う。
新型コロナウイルスの影響で去年の4月から半年ほど強制的に部活から離れることになった。
これまで強制的にサッカーから離されることがなく、取り上げられたときにどうなるのか不安になったことを覚えている。
しかし、授業はオンライン上ではあるが行われていたし、友人と時々会って遊んだりすることもできたので課せられた制約の中で普通に楽しく過ごすことができた。
サッカーのない生活を楽しく過ごせたことに正直驚いた。
プレーするのはもちろん、プロの試合を観ることも好きで自分にとってサッカーが大きな部分を占めていると思っていたのに。それが無くなっても何の問題もなく楽しく過ごせた。
ただ、この時期をあえて悪く表現するなら、それは楽しいだけだったように思う。
当然、ただ遊んでいるときに怒りや悲しみといった感情が生まれるわけもなく、小さな喜びこそあったかもしれないが決して満たされていたとはいえない。
練習が再開して気づいた。
もちろん試合の勝敗は大きな感情を与えてくれるし、思い返して寝られない夜もある。試合の勝敗にこれほど感情を動かされるのは、勝利を目指す中で試行錯誤していく過程があるからこそだろう。
その過程の中で、自分の成長を実感できることもあったが、納得のいかない自分のプレーや周りの評価に対する苛立ちや悔しさといった負の感情に支配されることもあった。
しかし多くの時間を費やしていく中で、これらの負の感情も次へのエネルギーへと変えることができた。
このように振り返ってみると、サッカーに向き合ってきた自分はかなり大袈裟ではあるが、いまを謳歌しているといえるのかもしれない。
これからの人生において対象は変わっていくだろうが、喜怒哀楽を経験でき、真摯に向き合えるような道を選択していきたい。
3回生プレーヤー 藤井悠誠