【KIU BLOG】伸びしろ
京都大学サッカー部に入部してから早くも二か月が過ぎ、練習や試合での雰囲気を少しずつ掴み始めている。浪人期にずっと望んでいたサッカーを日々恵まれた環境の中でプレーできており、濃密な毎日を過ごすことが出来ている。
だが、正直なところ4月に自分が想像していた大学サッカーのレベルよりもあらゆる面で水準が高く、日々学ぶことばかりである。
高校からフィールドプレイヤーを始めたとはいえ、自分の中で自分がどんなプレイヤーであるのか何となく理解していると思っていた。足元の技術が乏しく余裕のあるプレーはできないが、ガッツのある守備をする選手。ガッツがあるとは言っても、足元が上手い選手やスピードの速い選手に突破されそうな時に最後の手段としてよくスライディングをしていただけで、自身の守備対応に満足できていなかった。
そんな自分の選手像を変えなければならないと高校三年間の中で何度も思っていたが、具体的に何をどう改善すればよいのかがわからなかった。自分の思い描いた選手像と自分の現状との間に距離を感じるだけで、今振り返ると自分の中で半ば現状のプレーが自分の限度であると決めつけていた。技術がある選手、フィジカルがある選手、賢いプレーをする選手…。そんな選手に自分はなり得ないと自分の「伸びしろ」に見切りをつけていた。
しかし、京都大学サッカー部に入部して二か月がたった今、自分の「伸びしろ」をありありと感じている。
今までなんとなくやっていたステップの中に守備時のステップの踏み方や切り返しが早くなるための動きが含まれていること、来たボールに対して軸足の位置を調整していないからトラップが上手くいかないこと、顔下げ過ぎてプレーをしているから周りが見えず焦ってプレーしていること…。
上回生や同回生、コーチにとっては当たり前のことかもしれないが、僕の中ではそれらの一つ一つが大きな学びであり、今まで見切りをつけてきた自分の「伸びしろ」に可能性を感じる瞬間でもあった。
これからの四年間自分の大いなる「伸びしろ」に期待して、日々サッカーに取り組みたい。
1回生プレーヤー 高久歌生人