【KIU BLOG】 「沼」脱却
合宿の帰り道、バスに揺られている。意外とみんな起きている。今回の合宿で何か掴めたかどうか振り返っていたら、締め切りの迫った部員ブログのことを思い出してしまった。寝ようとしていたが、睡眠を諦めて取りかかろうと思う。
「何かを掴む」ということを意識しながらサッカーをすることが最近多い。
大学に入ってもう1年半が経つ。部活でサッカーをするのは楽しいことばかりではない。

ではなぜ続けているのか。サッカーが楽しいのももちろんだが、何かを掴んだ時、自分の成長を実感した時の快感も大きい。この感覚は、本気でサッカーをしなければ、つまりここサッカー部でなければ味わえない。特にセービングなどの非保持で味わう快感はとてつもなく、それを追い求めてGKを続けているといっても過言ではない。

そんな私にとって、ボール保持に関わることはとてつもなく深い「沼」である。大学に入ってから本格的に保持に関わり始め、保持に関して考えることは間違いなく増え、数多く失敗してきた。こいつはいつまで経っても掴めない。全く掴めないわけではないが、掴めたと思ったらすぐ手放してしまう。「これだ」といった感覚は1日どころかその日のうちに分からなくなってしまう。考えたって分からないこともざらにあるし、自分のプレーに自信を持って正解だと言えたことなんてほとんどない。底なし沼のような保持に、今日も私ははまっている。

ただ、保持に関わることで今まで味わえなかった快感を味わえるのも事実だ。非保持で得られるそれとは別種の感覚。単純な比較ができるものではないし、替えがきくわけでもない。今までとは違った形でチームに貢献できる。それが私にとっての「沼」であり、保持である。保持で何かを掴む感覚を一度味わってしまった以上、再びそれを求めてしまう。だから今日もグラウンドでもがく。「沼」から脱却するために。ここでしか味わえない感情を手にするために。
2回生プレイヤー 寺岡貫成
